【試薬調製ノート】水酸化ナトリウム水溶液

試薬調製ノート
用途

溶液やバッファーのpH調整、難溶性試薬の溶解、イオン交換樹脂の活性化や平衡化、酸性廃液の中和、滴定試薬など。

分子式

NaOH

調製濃度

1 mol/L

使用試薬量の計算
使用試薬

分子量:40.00
純度:93%

計算式

公式: 
\[
\text{W} = \text{M} \times \text{V} \times \text{FW}
\]
W:NaOHの質量 (g) (計算が必要)
M:必要なモル濃度 = 1 (mol/L)
V:希釈後の溶液の体積 = 1 (L)
FW:NaOHの分子量 = 約40.00 (g/mol)

にそれぞれの値を代入すると、
\[
\begin{aligned}
\text{W} &= 1 \times 1 \times 40.00 \\
&= 40.00 \, \text{(g)}
\end{aligned}
\]
使用試薬の純度が93%なので、
\[\frac{40.00}{0.93} \approx 43.01 \text{g} \]

使用試薬の純度が93%なので、計算上の必要量は\( \frac{40.00}{0.93} \approx 43.01 \text{g} \)となります。しかし、NaOHは非常に吸湿性が高く、空気中の水分を吸収して正確な重量が測定しにくくなることや、空気中のCO₂と反応し、炭酸ナトリウム(Na₂CO₃)を生成することで,NaOHの濃度が時間とともに低下するため、モル濃度(正確な濃度)は調製直後から安定しません。そこで、試薬の調製段階ではおおよその量として40gを量り取り、調製後にNaOH溶液を標準化(標定)することで正確な濃度を測定します。

https://www.researchgate.net/post/How_can_I_prepare_1M_NaOH_solution
調製手順(1L)
  • STEP1
    希釈の準備

    ビーカーに800ml程度の蒸留水を入れます。

    後でメスフラスコに移す際、ビーカー内の液体を完全に回収できるように量を考慮してください。

  • STEP2
    試薬の計量

    電子天秤で40.0gの水酸化ナトリウムを手早く計量します。

    試薬は吸湿性が強く、空気中の水分を吸収しやすいため、素早く作業を行い、試薬をビーカーに取り出したら、すぐに試薬瓶のフタを閉めるます。

  • STEP3
    試薬を水に溶かす

    撹拌しながらビーカーに試薬を少しずつ加えて溶かします。

  • STEP4
    移し替え

    溶解後、ビーカーの中身を全て回収するようにメスフラスコに移します。

  • STEP5
    メスアップと攪拌

    メスフラスコに蒸留水を加えて1Lにメスアップします。その後、しっかり攪拌します。

実際には、計量した試薬の重量を記録し、その試薬量に応じて、最終的な液量を調整します。

オートクレーブは不要

保存方法

調製した水酸化ナトリウム溶液はプラスチック容器に移し替え、密栓して常温で保存します。
保存容器には、試薬名、試薬濃度、作成者氏名、作成年月日を記載したラベルを貼り、内容が分かるように管理します。

タイトルとURLをコピーしました