「RGBの比率を自由に変えられるLEDが欲しい」
「電源の数には限りがあるので、一つのユニットに内蔵されているものが欲しい」
このように思っていたところ、Chanzon ハイパワー LED チップ 100W RGBを発見。
このLEDはRGBをそれぞれ個別に駆動できるため、赤・緑・青の光量を自由に変更できます。
つまり、このLEDチップひとつあれば、赤・緑・青単色光源を兼用できるのでは?と思いつきました。
そこで、今回は実際に購入し、PPFD(光合成有効光量子束密度)とスペクトルを測定してみました。
この記事では、カタログスペックでは分からない「実際にどの程度の光が出るのか」を紹介します。
RGB LED とは?
製品名は「100W RGB」となっていますが、内部はRGBそれぞれ約30WクラスのLEDチップを1パッケージにまとめた構成です。
そのため、
- 赤・緑・青を個別に点灯できる
- RGB比率を自由に変更できる
- 1個でさまざまなスペクトルを作れる
という特徴があります。
特に植物育成や光生物学の実験では、赤だけ強くしたり、青だけ増やしたりといった調整ができる点は大きなメリットです。
測定条件

今回は以下の条件で、PPFDとスペクトル分布を測定しました。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 電圧 | 30 V |
| 電流 | 0.8 A |
| 測定器 | YT001P |
| 測定距離 | 30 cm・50 cm |
| 点灯方法 | RGBをそれぞれ単独点灯 |


PPFD測定結果
| LED | 距離 | PPFD(μmol m⁻² s⁻¹) |
|---|---|---|
| Blue | 30 cm | 90 |
| Blue | 50 cm | 30 |
| Green | 30 cm | 55 |
| Green | 50 cm | 20 |
| Red | 30 cm | 15 |
| Red | 50 cm | 5 |

結果を見ると、単色光で使用するには少しパワーが無い印象ですね。
スペクトル測定結果







各色とも期待どおりのピークを持っていますが、予想していたよりも発光帯域は広めでした。
まとめ
思っていたより光は弱い
単色波長照射で30W級の明るさを期待していましたが、実測したPPFDを見る限り、それほど強力なLEDではありませんでした。
植物育成灯として高いPPFDを得るには、複数個使用するか、照射距離をかなり短くする必要がありそうです。
波長の幅が広い
植物への波長応答を厳密に比較するような用途では少し使いにくく、単独波長照射を目的とする場合には専用の単色LEDの方が適しているでしょう。従来の使い方通り、混合白色として使うことにします。

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